英語はあまり得意ではありません。今では小学校でも英語の学習をしていますが、自分が子どもの頃は、英語の学習は中学校からでした。中には塾に行って英語を学んでいた友達もいたようですが極少数でした。
さて、中学校に入学し、最初の英語の授業では、ノートにローマ字で自分の名前を書くように指示されました。慎重を期す自分は、教科書の後ろの方に掲載されていたローマ字表を見ながら、自分の名前をノートに書きました。先生が教室を歩きながら、一人ずつ名前を確認していきます。私のところに来た先生は「間違っている」と指摘しました。しっかり表を見て自分の名前を書いたのに、間違っていると言われるのは心外でした。どうやら、ち(chi)を(ti)、し(shi)を(si)、ふ(Fu)を(Hu)と書いたのだろうと思われます。じ(ji)を(zi)というのもあるか。とにかく、自分の名前は面倒だったようです。最初がそんなだったので、すっかり英語を学ぼうする気持ちがなえてしまいました。
あれは1年生の後半だったと思いますが、翌日の授業の持参物や課題が書かれている連絡黒板があり、私は帰りの学活の前にメモ帳に連絡事項を書き写していました。その時、小学校からの友人のI君に「Lessonのスペルが違うよ」と指摘されました。自分はI君よりは成績が良いと思っていたので、その指摘はとても衝撃的でした。確かにLessonのスペルは曖昧だったように思います。それを見逃さないI君はすごいです。この時は、自分の英語の出来の悪さにかなり落ち込んだ記憶があります。それでも、中学1年のレベルの英語は定期テストでそれほど点差がつかなかったようで、何とか切り抜けることができました。
さて、2年生になり、英語の先生が担任になりました。学級委員長になったこともあり、英語は避けて通れないと覚悟し、少しは英語の学習に力を入れるようになりました。当時は英語の教科書本文の音読テープが販売されており、それを何度も聞いて、自分も音読するようにしました。それが功を奏したのか、英語が次第に理解できるようになり得点も伸びてきました。英語検定も4級、3級と合格することができました。良かった。
高校で覚えているのは、1年生の時の英文法の先生が授業終了後に私を廊下に呼び出し、「文型の問題をすべて正解したのは君だけだが、今の学習法では高校では大変だよ」と言われました。中学校の時と同じように教科書の英文を丁寧にノートに書き写して授業に臨んでいたのです。確かに、高校に入ると1日に50回は辞書を引く必要があり、丁寧な取り組みは難しかったのです。その後、英語はほとほどの成績の教科になり、共通一次試験の長文問題では鉛筆を転がして解答し、見事正解というレベルになりました。まあ、今回はこのへんで。